戸田敏子先生を偲んで

今日は、戸田敏子先生を偲ぶ会が、門下生主催でありました。
私の学年の近くの門下生は来るかなぁ?偉い先生達ばかりだったらどうしよう
と少し心配しながら行きましたが、着くとすぐに、芸大の伴奏助手をなさっていた A.Kさんに声をかけられました。同じ学年だった人はいませんでしたが、近い学年の人たちと会えました。
でもやっぱり、今年93歳で亡くなられた先生のお知り合いや生徒さんたちなので、大先輩の方々ばかり。
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そんな方々のお話を聞いていると、大学時代のかわいらしい先生、オラトリオやオペラの演奏会に立つ先生のエピソード・・・私の知らない先生の話ばかりです。
戸田敏子先生とお会いしたのは、私が札幌の短大で声楽を勉強していた時。短大の特別講義の先生として、一年に一度 夏にいらっしゃっている戸田先生にレッスンしていただいたときでした。その頃、すでに先生は演奏の場から退かれて、教育者となられていたので、私は先生が舞台で歌われる姿を見ることはありませんでした。
背が高く知的で、頭の回転が速く早口で・・・札幌でマイペースで歌を学んでいた私は、先生の前ではいつも緊張しがちで、その印象は短大を卒業して東京芸大に入学し、戸田先生の門下生になったあとも続きました。
戸田先生が教えられていたたくさんの生徒さんの中から、私を含め たった3人がその年の門下生となったので、多分先生は私に期待してくださっていたのだと思います。
「私は肺の病気で歌うのをやめなければならなかったけど、あなたの声と体とその容姿が今 私にあったら、歌で世界中を飛び回っているわ!せっかくいいものを持っているのだから頑張りなさいよ!」
と言ってくださったのを覚えていますが、当時は東京に出てきて生活しているだけで精一杯だった私に、そのお言葉もプレッシャーにしか感じることができませんでした。
今になって思い出すと、先生の教えで大切だったことがたくさんあります。

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